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デビッド・ラッセル圧巻の東京公演!

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【写真1】開演前のステージの様子(ワクワクしている状態です・笑)。


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【写真2】長蛇の列だったサイン会の最後のお一人まで笑顔で対応していました。


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【写真3】ラッセルさんと私(これは一生の宝物ですね!)。




11月10日(水)、イギリスの俊英ギタリスト、デビッド・ラッセルが、東京のトッパンホールにてリサイタルを行ったのを聴いたのでレポ。

平日の夜のリサイタルだったので、なかなかレポをまとめる時間がありませんでしたが、このような素晴らしい演奏会を日記に書かないわけには行きません(笑)。



私にとって初めての生ラッセルでしたが、一言で言うと「素晴らしい」に尽きます。いや、あまりにも素晴らし過ぎました。

ため息が出るほどの美しい音でした。柔らかく艶があり、深く輝かしい音です。これぞ本物のクラシックギターの音だ!と言う音です。
柔らかい音は、ともすればこもったりぼけた音になりがちですが、柔らかい中にも芯が感じられる広がりのある音でした。
元々のタッチの良さに、ホールトーンが加わって、CDなどでは決して聴けない、生のギターならではの豊かな響きに会場が包まれました。

音楽表現は、滑らかで自然なもの。この滑らかさは、ピアノやヴァイオリンではごく普通に聴かれるものですが、ギターではなかなか聴けないものです。

これは内面から湧き出る感情を、思いのままに表現できる高度な技術が有ることの証です。メカニックの正確性、確実性、安定感も抜群でした。

僅かに左手の押弦が困難なところで、僅かに音が詰まるところがありましたが、リサイタル全体を通して大きなミスらしいミスはほとんど有りません。驚異的なテクニックと安定感と言えます。人間にはこれ以上は無理?と思わせるほどの安定感です。
満員御礼400人の聴衆は、完全に彼の音楽に魅了されていたと思います。音楽そのものにゆったりと身を任せ、浸らせてくれます。


右手は、サウンドホール寄りからブリッジ寄りまで自由自在に移動し、硬い音から柔らかい音までその時々に相応しい音色を出す。
左手は決してバタバタと忙しく素早く動き回っている感じは無く、ゆっくりと感じるほどですが、無駄な動きがなく、脱力され、いつの間にかしっかりと必要なポジションに移動している、と言う感じです。


1曲目のソルの演奏会用断章の、冒頭のフォルテの和音一つを聴いただけで、すぐにラッセルワールドに引き込まれて圧倒されてしまっているうちに、あっという間に終わってしまったという感じです。

ラッセルが弾くと難曲も難曲と感じさせません。長い曲も長いと感じさせません。いつまでも弾いていて欲しい、いつまでも聴いていたい・・・そんな演奏家です。

アンコールで弾いたバリオスの最後のトレモロ、この世のものとは思えないほどの名演奏でした。私は完全に打ちのめされました。
とにかくトレモロが美しい。世界最高のトレモロと言えます。
フレージングも絶妙で、トレモロの美しさを更に際立たせていました。フレーズとフレーズのつなぎが自然でとても心地良い。こみ上げるものをこらえるのが大変でした。私の心は、ラッセルに完全に支配されてしまいました。

ラッセルのトレモロは、かなりテンポが速く、隙間無く音がつながって聴こえます。楽譜通りにややゆっくり弾いた時に感じる音の隙間を感じさせません。実際のテンポは速いのだが、ゆったりと落ち着いて聴こえます。
例えるなら、ぺぺのトレモロにジョンの低音がコラボしたと言う感じでしょうか。

アンコールの時に、最前列の外国人男性が、感激のあまりに立ち上がって拍手をしていました。
ギターのコンサートではまずお目にかかれない、スタンディングオベーションです。


楽器は愛用のダマンのようでした。ダブルトップ(ハニカムサンドイッチ構造)で音量がある楽器です。レイズドフィンガーボードですのでハイポジションの操作性も良いようです。
1年ほど前に新しいダマンを入手したようですが、コンサートでは10年来使い込んでいる古いダマンを使っているようです。


このような高度な音楽性と、驚異的なテクニックを感じさせてくれるギタリストは、世界広しと言えどもごく僅かだと思います。
今回の来日公演を聴いて、クラシックギターの真髄を聴かせてくれる、稀有な演奏家、音楽家でることを確信しました。
日本中の、いや世界中のギターファン、音楽ファンはラッセルを聴くべきです。世界最高峰のギター音楽を聴く事ができます。

今回、聴き逃した方は、次回は是非聴く事をお勧めします。CDも十分に素晴らしいものですが、生ではさらに深く豊かな響きを感じる事が出来ます。
ギターの音色の美しさや表現の幅広さ、テクニックの鮮やかさ等、ギター音楽の真髄を聴く事が出来ます。

今回のプログラムは、あまり一般的な名曲・大曲は有りませんでしたので、次回は是非そういった曲目で聴かせて頂きたいと思います。
会場を埋め尽くしたお客さんもきっと満足感一杯の夢のような演奏会だったと思います。
ジョンや山下のように、何度でも聴きたくなる演奏家でした。



会場には多数のギター関係者・著名人が来場していました。
浜田滋郎さん、福田進一さん、井桁典子さん、桜井正毅さん、村治昇さん、益田正洋さん、などなど・・・。

若手のギタリストさんも多数見かけました。(もう雑誌に頻繁に出る有名人なので氏名で書きます)
小暮浩史さん(スペイン1位)、岡本拓也さん(クラシカル1位)、秋田勇魚さん(GLC1位)、小林透さん(埼玉1位)、林祥太郎さん(九州1位)、などなど・・・。全員知り合いの私って、一体・・・。

まりあさん、ふみあきさん、Mad-Guitarさん、フリアさんなどマイミクさんにも多数お会いしました。


終演後はサイン会がありました。
ロビーに並べられていたラッセルのCDや楽譜を購入した人たちが、多数並んでいました。
この日は何とサイン会でも写真撮影okとのことで、何枚も撮りました。主催者の現代ギター社さんの太っ腹に感謝です。
まりあさんに頼まれて、まりあさんとラッセルとのツーショットを撮ったついでに、ちゃっかり私もラッセルとツーショット!ラッキーでした、一生の記念・お宝になります。


デビッド・ラッセル57歳、今、脂が乗り切った世界最高峰のギタリスト・音楽家です。


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デイヴィッド・ラッセルギターリサイタル/GGスペシャルコンサート
日時:2010/11/10/水/19:00~21:00
会場:東京・トッパンホール(408席)
入場料:6,000円(全席指定)
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<プログラム>

【第一部】
・演奏会用断章Op.54(ソル)
・森の妖精[ロンドー]第1組曲より/神秘のバリケード 第6組曲より/手品 第6組曲より(クープラン)※ラッセル編曲
・3つのシンフォニア〈シンフォニア第5番 BWV791/第6番 BWV792/第11番 BWV797〉(バッハ) ※ラッセル編曲
・ショーロ/ヴァルサ/ピニェイラーダ(A.ネベス) ※ラッセルへの献呈曲・日本初演

【第二部】
・ソナタ第2番[フルートと通奏低音のための]BWV1034(バッハ) ※ラッセル編曲
・カプリス形式のアラベスク[タレガ賛歌]Op.99(クレンジャンス)
・キューバ/グラナダ/入江のざわめき(アルベニス) ※ラッセル編曲

【アンコール】
・最後のトレモロ(バリオス)
・パラグアイ舞曲第1番(バリオス)
・スペイン舞曲第10番(グラナドス)

以上。


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テーマ : ギター
ジャンル : 音楽

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No title

NAOさん、はじめまして。Googleで検索していたら、こちらのブログに遭遇しました。
私もこの日のD.ラッセルのリサイタルを聴きに行きました。ラッセルの生演奏は初めて聴きましたが、矢張り期待通りの素晴らしい演奏でした。
NAOさんの書かれていることに私も全く同感です。
アンコ-ルで弾いた最後のトレモロについては、CDではいろんな人の演奏を聴いていましたが、こんな素晴らしい、美しい演奏はまたとないと思いました。
感動を与えてくれました。
クラシックギターに興味のある人なら、D.ラッセルの演奏は一度は聴くべきで、はずせないと思いますね。

ありがとうございます。

>Poranさん

コメントありがとうございます。
ラッセルのリサイタル、本当に素晴らしかったですね。
あのように感動的な演奏会は、そうそう出会えるものでは無いと思います。長く記憶に留めておきたい演奏会になりました。
ラッセルとツーショットが撮れたのは、東京公演では3名のみだったようです。私の宝物になりました。

聞き逃しました

其の頃、私の住んでるバンコクにも来ましたね。チケットは1000バーツ(2700円程度)でしたが、時間が無く聞き逃しました。残念な事をしました。
其の少し前に、パタヤで製作家の今井さんを見ました。新しいギターを買いたいと思っていたので、少しだけお話させて頂きましたが、後で有名な方と知り恐縮いたしました。

No title

>ms さん

コメントありがとうございます。
ラッセル、今思い返しても本当に素晴らしい演奏会でした。
次回の来日公演は是非お聴きすることをお勧めします。

バンコクでは、チケットが安くて良いですね。
今井さんのギターは、プロも結構使用していて、良い楽器だと思います。
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