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高木洋子ピアノリサイタル

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【写真1】主役の登場を待つ開演前のステージの様子


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【写真2】高木さん、マリア・エステルさん、手塚さんを囲んでの貴重なショット


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【写真3】終演後談笑する高木洋子さんと濱田滋郎先生




昨日10/22(金)19:00より、横浜市栄区民文化センターリリスホールにて、高木洋子ピアノリサイタルがありましたのでレポです。


さてさて、演奏ですが、一言で言うと本当に感動的で素晴らしいものでした。
それ以外の言葉は要らないほど、いつまでも記憶に残しておきたい演奏会でした。

と言うことで、本日のレポはこの辺で・・・・





と言うわけには行きませんので(笑)、しばらくお付き合いの程。

まず何といっても、音が美しかったですね。
ピアノって、こんなにも色々な音色が出るものだったのかと思い直しました。
猫が弾いても名人が弾いても同じ音が出ると思った私は、完全に間違っていました。

何という柔らかさ、そして力強さでしょう。
ホールトーンも加わって、全身がピアノの音に包まれて、まさにピアノの音を浴びてきました。
”しなやか”と言うのはこの日の演奏のために用意された言葉ですね。

右手も左手も、鍵盤の上で華麗にしなやかに、美しく踊っていました。
演奏の美しさは、腕の動きの美しさが作り出しているものなのか、腕の動きが美しいから音が素晴らしいのか・・・。

ほんのわずかなミスタッチはありましたが、そんなことは音楽の大きな流れの中では、全くといって良いほど気になりませんでした。
ギターではジョンをはじめどんなに世界的な演奏家でも、多少はミスが気になるものですが、この日の演奏はギターではあり得ない完成度で、最後まで弾き切られました。



この日のプログラムは、前半にピアノソロでスペイン音楽をたっぷりと、ギターでも良く弾かれるナンバーがずらりと並びました。 曲目は下記参照。
アルベニスやグラナドスなど昔からLPやCDでギター曲として親しんできた曲目ばかりです。
まるで私たちギタリストのために用意されたような、夢のような一夜でした。
世界広しと言えども、これだけ個性的でオリジナリティ溢れるプログラムが組めるのは、高木さんならではだと思います。

その中に、ギター曲のピアノアレンジもちりばめられていました。
タレガのギター曲の最高傑作の一つアラビア風奇想曲と、R.S.デ・ラ・マーサのロンデーニャです。
特にアラビア風奇想曲は一応私のレパートリーにもなっていますので、興味深く聴きました。
音の美しさに加え、効果的なルバートなど表現力の多彩さに圧倒されました。
ギターのために作られた曲と言うことを忘れさせるほどの”歌”がそこにはありました。


後半は、まず2台のギターとピアノの曲が2曲。
どちらも初めて聴いた曲でしたが、それなりに楽しめました。
何と言っても2台のギターとピアノのトリオと言う編成が珍しかったです。

ギターもPAを使わずに”生”でしたが、ややピアノの音色と溶け合わない感じがありました。
特にマリア・エステルさんの右手は、ブリッジ寄りで弾きすぎていたようで、ギターの音質が硬く細い感じました。もう少しギター本来のたっぷり感があれば、と感じました。細かい速いフレーズなど、明瞭に楽々と弾いていましたので、技巧的にはかなり高いものを感じました。手塚さんのギターは、をアポヤンドで弾かれるメロディーラインや低音は音色の美しさがありました。

ギターは元々音量が少ない楽器なので、音量バランスはまずまずだと思いましたが、ピアノなど音量の大きな楽器との生演奏でのアンサンブルの難しさも感じました。
でも、何と言っても世界的な演奏家、マリア・エステルさんを初めて聴けたのは嬉しかったです。終演後に挨拶も出来たし。


その後は、再びピアノソロで中南米音楽でしたが、これがまた素晴らしかった。
選ばれた作曲者はバリオス、V=ロボス、ピアソラの3名。

その中で注目は、何と言ってもバリオスのギター曲の最高傑作「大聖堂」のピアノ版の演奏です。
はたして・・・期待にたがわぬ名演奏でした。

冒頭に、これまでどこでも聴いた事も無いような、ギターのハーモニックスをちりばめたような、おしゃれなイントロを挿入し、やや早めのテンポで弾かれた第1楽章。
続く第2楽章は、じっくりと祈りを捧げるかのような演奏。ギターでは味わえないピアノならではの重低音が心に”ずしーん”と響き渡りました。(個人的にはもう少し遅めのテンポが好みでしたが・・・)
そして最後を締めくくる第3楽章ですが、ギターではあり得ないような高速テンポ。ピアノでも超絶技巧といっても良いのではないでしょうか。
これ以上速く弾くと、人間の耳では聞き取れない程のもので、その一つ一つの音が最後まできっちりと明確に弾き切られて終了しました。凄みすら感じる鬼気迫る圧倒的な演奏でした。

ひときわ大きな拍手とともに、どこからとも無くブラヴォーの声が・・・聴衆全員の心が一つになったような感動的な瞬間でした。


その後に弾かれたV=ロボスもピアソラも、集中力を切らすことなく、最後の一音まで弾ききられて終了しました。
最後に弾かれたピアソラのブエノスアイレスの夏も、ド迫力、圧巻の演奏でした。


アンコールは2回。
1曲目はピアノソロで、オルゴールのようなキラキラした音が美しい小品。
2曲目は、2台のギターとピアノで、スペインの曲エルビートを演奏し、終演となりました。


この日のコンサートは、演奏中にはステージの真ん中の壁一杯に、曲目に関係のある写真が投影されていました。
スペインの曲を演奏する時はアルハンブラ宮殿の写真、大聖堂を演奏する時には中南米のものと思われる大聖堂の写真と言うように。
演奏と画像のコラボとなり、聴覚と視覚両方を満たしてくれる、心憎い演出でした。
高木さんは写真の腕前も素晴らしく、出版された『スペインの風景』の中でもご自身で撮影された多数の写真を載せています。
この日の演奏会で使用した写真も、高木さんが撮影した作品だったのかも知れません。


終演後は、ロビーで高木さん、マリア・エステルさん、手塚さんなど出演者全員とお話が出来ました。
会場には、音楽評論家の濱田滋郎先生もお見えになっていて、挨拶をさせていただきました。
濱田先生は、20数年前に私が九州のコンクールに出場した時の審査委員長だったご縁があります。



以上、言葉でどこまで伝わったか分かりませんが、本当に素晴らしい演奏会でした。
今後、ショパンやリストなど他の曲も聴きたくなりました。



打ち上げ?は、会場でご一緒したカネちゃんさん、ベルヌーイさん、こあらさんと4人で、駅前の居酒屋さんで一杯やりながら、リサイタルの余韻に浸りました。
お酒も入って、色々な裏話も楽しいひと時でした。



フォトアルバムもUPしましたので、宜しかったらご覧下さい。(mixi会員専用)
出演者との写真や、マリア・エステルさんのサインなどもあります。
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000001027279&owner_id=21271116



【高木洋子ピアノリサイタル】
------------------------------
~BOOK『スペインの風景』出版記念~
日時:10/22(金)、開場:18:30、開演:19:00
会場:横浜市栄区民文化センターリリスホール
   JR本郷台駅より徒歩3分。
   JR根岸線(京浜東北線)で横浜駅より約30分、大船駅より約7分。
   交通アクセスマップ:http://www.lilis.jp/map.html 入場料:一般3500円(学生/国際交流券2000円)
主催:プリマベーラ
スペシャルゲスト:手塚健旨(G)、マリア・エステル・グスマン(G)
プログラム:スペイン、中南米のピアノ曲、ピアノと2つのギターのためトリオ作品
チラシ:http://www.yoko-takaki.com/top/image/IMG/2010.10YRecital01_M.jpg 高木洋子HP:http://www.yoko-takaki.com/top/news.html ------------------------------


<プログラム>

【第一部】

※ピアノソロ~スペインの情景
・スペインセレナーデ(J.マラッツ)
・アラビア風奇想曲(F.タレガ)
・グラナダ(I.アルベニス)
・エボカシオン(I.アルベニス)
・ロンデーニャ(R.S.デ・ラ・マーサ)
・オリエンタル(E.グラナドス)
・詩的なワルツ集(E.グラナドス)

【第二部】

※2つのギターとピアノ
・ガリシアン・キャロル(スペイン民謡)
・日本の情景より「祭」(井上勝仁)

※ピアノソロ~中南米の響き
・大聖堂~全三楽章(A.バリオス)
・ショーロス第5番~ブラジル魂(H.V=ロボス)
・大草原の夕暮れ(A.ピアソラ)
・天使のミロンガ(A.ピアソラ)
・パルシシモ(A.ピアソラ)
・ブエノスアイレスの夏(A.ピアソラ)


【アンコール】
・ピアノソロ(曲目不明)
・2台のギターとピアノでエルビート


【ピアノ】高木洋子
【ギター】手塚健旨、マリア・エステル・グスマン

以上。



【10/30追記】
高木さんからの連絡により、アンコール1曲目に弾かれたピアノソロの曲名が判明しましたので追記します。

ノスタルジア〜郷愁(ヘスス・グリディ)

ヘスス・グリディは、スペイン・バスク地方の作曲家との事です。
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